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若年性認知症の初期症状・原因・治療法・薬は?検査方法と検査費用

20150702_1_1認知症は老人のみがなるものと思われがちですが、若くして認知症になる人もいます。
18歳以上65歳未満で発症する認知症は若年性認知症と言われ、厚生労働省の調査結果では全国で推計3万7千800人の患者がいるとされました。

若年性認知症の原因や症状、治療法について見ていきましょう。

 

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原因

若年性認知症になる原因は多くありますが、以下の4つが一般的です。

●頭部に強いショックを受ける
転倒や交通事故などで頭を強くぶつけた場合、後遺症で認知症になることがあります。

●脳の萎縮(若年性アルツハイマー型認知症)
脳の神経細胞が急激に減る症状です。アルツハイマーは老年の病気と思われがちですが、本来は若年者の病気でした。女性に多い原因です。

●遺伝
遺伝する認知症もあります。

●脳血管性認知症
脳梗塞脳血流減少によって認知症に陥ります。働き盛りの男性に多い症状です。

 

初期症状は?

若年性認知症の初期症状には、記憶障害見当識障害が見られます。

記憶障害は、約束や予定を組んでも忘れてしまう症状です。普通は忘れていることを指摘されれば思い出しますが、記憶障害になれば記憶自体を失うので思い出すこともできません

見当識障害は自分のいる場所、今日の日付が分からなくなる症状です。よく出かける場所なのに迷子になるということが頻繁に起こります。

 

症状

若年性認知症は若くして認知症に陥るだけで、症状は基本的に老年性認知症と変わりありません。
主に以下の症状が見られます。

◆手際が悪くなり、機転が利かなくなる
料理の手際が悪くなったり、片付けができなくなる、計算ができず買い物で小銭を出せなくなる、危険な車の運転をしてしまうなどの症状が見られるようになります。

◆まだら型認知症(脳血管性認知症の症状)
脳梗塞や脳の血管の出血によって、脳の記憶機能に障害が発生する脳血管性認知症の場合、言語能力が低下し代名詞を使うことが多くなります。患者によく見られるのが理解力がはっきりしているときとぼんやりしているときが交互に出るまだら認知という状態です。また感情的に不安定になり、怒ったり泣いたりすることが多くなります。

◆失認(アルツハイマー型の症状)
脳の萎縮によって起こるアルツハイマー型の認知症の場合、失認視空間失認が起こりやすくなります。失認とは、例えばドアが見えているのに部屋から出ることができない、あるいは目の前にあるものを取ってくれと言っても言われた物と目の前にあるものを結びつけることができない、といった症状です。

◆幻視・パーキンソン病症状(レビー小体型の症状)
レビー小体型の症状の場合、他の人には見えない物が見える幻視症状が起こります。またよく見られるのが緊張で手が震えたり、動きが緩慢になるパーキンソン病の症状です。

 

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検査方法

認知症の受診は、脳神経外科神経内科神経科が一般的です。
精神的な原因が影響していることもあるので精神科があればより良いでしょう。
適切な医療機関がない場合は、認知症疾患医療センターに行って相談に乗ってもらいましょう。

検査は問診による認知症スクリーニングテストの他に、より精密な検査のためにMRIやCT、SPECTなどの脳画像検査が行われる場合があります。脳画像検査を行うと、検査費用は20,000円〜25,000円以上かかるでしょう。

 

治療法、薬

若年性認知症は、老年性認知症に比べ進行が早い傾向があるので早期発見早期治療が大切です。
治療法は、患者の認知症の症状によって様々な方法がとられます。
アルツハイマー型ならアルツハイマーの治療薬が処方され、レビー小体型ならレビー小体型の治療薬が、脳血管性認知症なら生活習慣の改善がはかられるでしょう。

アルツハイマー型認知症の薬物療法は根本的な完治にはつながらず、進行を遅らせたり症状を改善させることに主眼が置かれます。
コリンエステラーゼ阻害薬は、記憶障害や幻視症状に効果的です。一方で吐き気・嘔吐・下痢などの副作用を起こすので気をつけましょう。

他にも必要に応じて睡眠薬や抗うつ薬、パーキンソン病の薬などが処方されます。

 

まとめ

若年性認知症は、18歳以上65歳未満の年齢で発症する認知症です。
症状や原因は老年性認知症と大差ありません。
老年性認知症に比べ進行が早いので、早期発見と早期治療が大切です。

若年で完治する見込みのない認知症になるのは非常にショックですが、症状改善や進行を遅らせることはできます。
あきらめずに認知症と向き合って、症状改善に努めましょう。

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