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軽度認知障害のチェックテスト・症状・治療法。病院何科で検査する?

20150630_2_2軽度認知障害は、健常者と認知症の間にいるグレーゾーンの症状のことです。
認知症は進行すると、記憶障害や運動能力の深刻な低下を招き生活に支障を来しますが、軽度認知障害の段階では日常生活を問題なく送ることができます

しかし放置していれば本格的な認知症になってしまうので、進行を遅らせる治療が必要です。軽度認知障害は認知症の予備軍にあり、厚生労働省の調査によれば862万人ほども存在しているといわれています。

軽度認知障害の症状や治療法について見ていきましょう。

 

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軽度認知障害(MCI)とは?

軽度認知障害は別名MCI(Mild Cognitive Impairment)と呼ばれ、認知機能の一部に機能障害を起こしている状態です。
定義としては主に以下の要件があります。

●記憶障害(物忘れ)が周囲や本人から認められている

●日常生活の動作については問題なく行えている

●年齢や教育レベルの影響ではない

●認知症ではない

 

チェックリスト

軽度認知障害は診断基準が曖昧なうえ、日常生活を問題なく行っているので、放置されがちです。
しかし本格的な認知症に至るのを防ぐためには、早期発見して予防する必要があります。

以下に簡単なチェックリストを作成しましたので、最近物忘れが気になる方、周囲で心当たりのある人がいれば試してみてください。


・年齢を聞いて正確に答えられない(誤差2年以内なら問題ナシ)

・今日の日付や曜日を正確に答えられない

・自分が今いる場所を答えられない

・簡単な足し算・引き算が解けない

・ちょっとした数字の順番を覚えられない

・直前に言った3つほどの単語を覚えられない(植物や動物、乗り物など)

・小物(時計や歯ブラシなど)を見て名前を言い当てられない

・野菜や動物など10種類以上名前を言うことができない

半分以上該当すればMCIの可能性がありますので、一度専門の医師の診断を受けましょう。
2、3個該当でも生活習慣を見直すなど、予防策を講じるのがおすすめです。

 

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症状

軽度認知障害の症状は、正常な老化現象からアルツハイマー病などの本格的な認知症に移行する前段階です。
誰しも年を取れば記憶力は低下するので、軽度認知障害と通常の老化現象は非常に見分けにくいものになります。

しかしやはり軽度認知障害と普通の記憶力低下とは雰囲気が違っていて、近くにいると違和感を覚えるものです。
最近ちょっと変だなと感じたなら、軽度認知障害を疑いましょう。

 

具体的には以下の症状が見られます。

◆軽度の記憶障害
昔から知っている名詞が出てこずに「あれ」とか「それ」などの代名詞を使って話すことが多くなります。またよく見られるのが、つい最近みんなで共有した出来事を一人だけ忘れてしまったり、たびたび約束を忘れて用事をすっぽかすといった症状です。

◆意欲の低下
軽度認知障害で見られるのが、趣味や習い事に消極的になる症状です。何かと理由をつけて休もうとします。

◆機転が利かなくなったり段取りが悪くなる
例え記憶力が低下しても、昔から習慣的に取り組んでいた動作はなかなか衰えないものです。しかし軽度認知障害になれば雑談ができなくなったり料理の段取りが悪くなってしまいます。普段からおしゃべり好きの人が急に話に加わらなくなったり、昔から料理が得意な人が急にうまくできなくなれば、軽度認知障害を疑いましょう。

 

どこで診断してもらうか?

認知症を専門に取り扱うのは、精神科神経科神経内科などです。
病院によっては老年科脳神経外科などの名称で看板を掲げているところもあります。
実際に行く前に電話などで問い合わせておくとスムーズでしょう。

保健センターの窓口でも相談を請け負ってくれるので、どこの病院に行けば良いのか分からない場合は相談してみてください。

 

治療法

現代の医学で、認知症を完治させることはできません
認知症の前段階である軽度認知障害においてもそれは同様です。
しかし早期発見から積極的に治療すれば、本格的な認知症の発症を防いだり進行を遅らせることはできます。

薬物療法としては、脳の代謝を良くする薬やアルツハイマー型認知症治療薬が用いられます。
更に重要なのは、生活指導などによる脳の活性化訓練です。脳の活性化といっても大げさなものではありません。
人の集まる場所に参加して会話や芸術を楽しみ、常に脳に刺激を与えることが大切です。

 

まとめ

軽度認知障害は本格的な認知症の前段階で、いわば認知症の予備軍的な症状です。
日常生活に支障を来さないものの、軽度の記憶障害などが見られ、放置しておくと本格的な認知症になります。症状は通常の記憶力低下と見分けが難しいので、かすかな違和感を感じ取ることが大切です。

診断は精神科、神経科、神経内科などでしてもらいましょう。
治療には、薬物療法の他に脳を活性化する訓練があります。
人の集まる場所に積極的に参加するだけでも予防につながるでしょう。

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