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認知症の症状は初期・中期・末期と段階毎に進行?食事や周りの接し方

20150630_2_1認知症は、脳の機能が上手く働かなくなり、精神的・身体的活動が上手くできなくなった状態です。
日本は高齢化社会が進み、長寿化の反面、認知症患者が多くなっています。65歳以上の高齢者のうちで認知症を発症している人は推計15%予備軍も含めると4人に1人にのぼる大きな問題です。

認知症になれば本人にとっても周囲の人にとっても、生活する上で様々な支障が出てきます。
認知症について正しい知識を持つことで対処しましょう。
認知症の症状について見ていきます。

 

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認知症の症状の段階とそれぞれの特徴・進行期間

認知症は段階的なものです。
実際の症状は個々人によってどの段階でどの症状が出るのかはまちまちですが、一般的な傾向を元に各段階の症状について見ていきます。

 

■初期
初期は老化のために起きている症状なのか、認知症の症状なのか見分けが付きにくく、それほど大きな支障も無く日常生活が送れる期間です。
多くの場合、認知症の初期2〜3年か5〜6年ほどの期間続き、場合によってはもっと長く続きます。症状として主に以下のものがあげられます。

1. 物忘れ
物忘れは非常にゆっくり進行していき、初めは自分で忘れたことに気づきますが、だんだん自分が忘れたことにも気づかなくなります。物を盗られたといって騒いだり、食事をとったことも忘れるので食べ過ぎを起こしたりします。

2. 抑鬱症
うつ病と似た抑うつ症になり、物事への意欲が低下し元気の無い状態になります。今まで趣味だったことに取り組まなくなったり、料理の味付けがおかしくなったりします。

3. 人格の変化
人格が変化して、元々の性格がより強調されたり、反対の性格になったりします。

 

■中期
中期2〜3年ほど続き、問題が多くなってくる期間です。介護する側にとっても負担が大きくなるので一番大変な時期になります。

1. 見当識障害
年月日や時刻、場所、季節などが分からなくなり、現在と過去の区別が付かなくなる症状です。特に少し前の記憶に混乱が見られて、古い記憶についてはしっかり覚えている傾向があります。

2. 徘徊
この頃から徘徊行動が目立つようになり、普段から通っている道でも迷子になったりします。また身の回りのことも自分でできないようになり、本格的に生活に支障を来します。

3. 身体的・精神的不安定
中期から身体的・精神的不安定が顕著になってきます。まず困難になるのが排泄で、失禁したり便所以外の場所で排泄するといった行動を起こします。
他にも幻覚を見たり、性的な問題行動があらわれることもあります。
体調不良からイライラしたり、怒りっぽくなったりするのもこの時期です。イライラから暴言や暴力に至るケースもあります。

 

■末期
末期は脳の萎縮が進行します。末期の長さは個人差が大きい期間です。およそ8年から10年ほどで死亡に至るといわれています。症状としてはいよいよ身体的な機能低下が深刻になるでしょう。

1. 知能低下
言葉が分からなくなり会話ができなくなります。この時期によく見られるのが食べ物ではないものを口に入れることや、排便が上手くできず手や衣服を汚すなどの症状です。

2. 身体機能の低下
立ったり座ったりすることも困難になり、最終的に寝たきりになります。食べ物を飲み込むことも困難になり、嚥下にチューブなどが必要になってくる時期です。

 

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食事に関する注意点

食事は単なる栄養補給ではなく楽しむものです。
食べるのが困難になった認知症の方でも楽しめるように、食器や雰囲気を高齢者好みになるように工夫しましょう。食べやすいように柔らかくして一口を小さくすることも大切です。

また食事を取ることの意味を忘れてしまう患者さんもいます。そういう場合は目の前で食べるのを見せたり、食事について感想を言うなどそれぞれ患者さんに合わせた対処をしましょう。
頻繁に食事を忘れて何度も食事を要求してくる場合には、一度の量を少なくするのも一つの方法です。

 

周りの接し方はどうすればいい?

基本的には信頼関係を築くことです。
特に初期は、本人も認知症を自覚しているので歯がゆい思いをしています。しかし助けを求めるのが恥ずかしい気持ちもあるので、なかなか自分のして欲しいことを伝えられません。そのようなときに失敗を怒鳴ったり責めたりすれば症状が悪化するでしょう。

ストレスをかけないよう心がけるだけで、問題行動は減ります。
時にきつく当たられますが、腹を割って話し合える関係になるのが大切です。

 

まとめ

認知症は、脳の機能が低下することで精神的・身体的活動に支障を来す症状です。
発症はゆっくり進行し、それぞれ初期・中期・末期で症状が異なります。

認知症への接し方としては特に気をつけるのが食事で、なるべく楽しんでもらえるように工夫することです。ストレスをかけない環境をつくることも大切になってきます。

相手がいろいろ本音を言えるように、信頼関係を結びましょう。
認知症患者も、介護する側も、お互い言いたいことを言えるような関係になるのが理想的です。

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