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糖尿病合併症の症状・治療法。検査方法や治療費は?目や寿命へ影響?

20150624_2_1糖尿病はインスリンが不足したり作用しなくなることにより、血中のブドウ糖が栄養として行き渡らず血糖値が上がる病気です。
初期症状として喉が渇く、尿の回数と量が増加する、体重が減少するなどの症状があらわれます。

糖尿病の初期症状は?尿が多い?だるい?原因と予防法。検査費用は?

 

しかし糖尿病において本当に怖いのは合併症です。
合併症を引き起こせば「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」「糖尿病性網膜症」など深刻な症状を患うことになります。

実際、糖尿病は途中失明や透析導入に至る最も多い要因です。
糖尿病の合併症について見ていきましょう。

 

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糖尿病の合併症にはどのようなものがあるのか

糖尿病の合併症には様々なものがあります。
神経障害網膜症腎臓の病気が糖尿病の三大合併症です。
他にも壊疽脳梗塞虚血性心疾患狭心症などがあります。

合併症は「しめじ」「えのき」というキーワードで覚えると覚えやすいです。
「し」は「神経」「め」は「目(網膜症)」「じ」は「腎臓」「え」は「壊疽」「の」は「脳梗塞」「き」は「虚血性心疾患または狭心症」になります。

 

合併症のそれぞれの症状と治療法

合併症のそれぞれの症状と治療法について見ていきます。

■糖尿病性神経障害
【症状】
糖尿病を患って、はじめに出てくる合併症は神経障害です。
神経に障害が起きれば、手足にしびれや痛みが生じるようになり、最終的には「痛い」・「熱い」などの感覚が分からなくなります
神経は全身の臓器に対しても重要な役割を果たすので、やがては便秘・立ちくらみ・尿の出が悪くなる・勃起障害などの症状もあらわれるでしょう。

【治療法】
糖尿病性神経障害は主に薬物療法によって治療されます。
神経障害の原因物質を作っている「アルドース還元酵素」の働きを抑えるため「アルドース還元酵素阻害薬」で酵素の働きを抑えます。
糖尿病性神経障害で痛みやしびれなどが酷く、対症療法が必要な場合には、神経障害性疼痛治療薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、ビタミン剤、血流改善薬、不整脈薬などの薬剤が症状に応じて適宜使用されます。
また歩行などの理学療法やマッサージなども効果的です。

 

■糖尿病性網膜症
【症状】
網膜とは、目の中にある膜の血管のことです。
糖尿病が酷くなればこの網膜から出血するようになり、やがては失明に至ります

【治療法】
糖尿病網膜症は、一度起きると完全には治すことのできない症状なので、治療は症状の悪化を防ぐことが中心です。
糖尿病網膜症の中期には、レーザーで眼底を焼く「レーザー抗凝固術」で新生血管の発生を防ぎます。末期状態になれば網膜剥離が併発するので、硝子体内の出血を吸い取ったり、はがれた網膜を元に戻す「硝子体手術」が行われるでしょう。

 

■糖尿病性腎症
【症状】
糖尿病性腎症を併発すると、尿に蛋白がもれて全身がむくみ、だるくなります
最終的には腎不全に陥るので、そうなると人工透析が必要です。

【治療法】
治療法として、はじめはインスリンや薬物によって、血糖値をコントロールすることになります。
腎不全となればいよいよ人工透析が行われ、人工腎臓で老廃物の溜まった血液を綺麗にし、余分な水分を取り除くことになるでしょう。

 

治療費

治療費は薬剤なしの食事と運動療法のみであれば3割負担で月額4,000円程度で済みます。
経口薬が必要になれば6,000円〜8,000円で、インスリン投与が必要になれば、合併症次第で1万円〜2万円ほどかかるでしょう。
人工透析も必要となればさらに費用がかかり、高額療養費制度を利用して月額2万円〜3万円ほどになります。

網膜症の場合は、進行次第ではレーザー治療と手術の費用も必要です。
レーザーによる治療は複数回に分けて行われますが、実際に費用がかかるのは初診のみです。3割負担で54,000円ほどになります。
手術の場合は3割負担で15万円程度のようです。

 

合併症の検査

糖尿病は通常、血液検査や尿検査が行われますが、合併症が疑われる場合はそれぞれの検査も同時に行います。

■神経障害の場合
足の皿を叩いたり、くるぶしに振動を与えたりすることで体の反応を調べる腱反射テストや、振動覚検査

■網膜症の場合
眼底検査視力検査視野測定

■腎症の場合
尿蛋白検査など

 

合併症の余命や寿命への影響

糖尿病で合併症を起こせば、寿命や余命にも影響します。
特に人工透析に至った患者は、半数が人工透析開始後5年以内に死亡するというデータもあります

やはり糖尿病は合併症を引き起こす前に早期発見して、治療に取り組むことが重要です。

 

まとめ

糖尿病は、それ自体だけでなく合併症を引き起こします。
合併症は様々で、神経・網膜・腎臓の病気が主なものです。
合併症を引き起こすと、通常の糖尿病治療に加えて合併症に対する治療も行われるため、治療費が跳ね上がります。

また合併症を引き起こした場合、余命も短くなる傾向があり、特に人工透析に至った患者は5年以内に死亡する事も多いので、注意が必要です。

糖尿病は早期発見が重要なので、合併症になる前に、あるいは合併症になった後でも早めに治療を受けられるよう、自身の体に症状が出ていないかどうか常に気を配りましょう。

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